今月から先発医薬品に別料金が発生します

後発医薬品(ジェネリック医薬品)という名前はみなさん聞いたことがあるかと思います。
具体的にどのようなものなのか、ご存知ですか?

実は10月から、ジェネリック医薬品があるお薬で先発医薬品の希望を処方を希望される場合、別途料金を負担していただくという新たな取り組みが始まるんです。

なぜこの取り組みが始まるのか、そもそも先発医薬品と後発医薬品にはどんな違いがあるのかなどをこの機会に知ってもらい、これからもみなさんに安心してより良い医療を受けていただきたいと思います。

まずは、先発医薬品、後発医薬品(ジェネリック医薬品)についてご紹介します。

<先発医薬品、後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは?>

まず、新しくお薬を作るには膨大な時間とコストがかかります。

ひとつの新薬を開発してから販売するまで、基本的に10〜20年はかかると言われているんです。

こうしてできるのが、先発医薬品、新薬です。

そのお薬を作った製薬会社には、発明を公開することによって技術の進歩を促した代償として、独占的に製造・販売することを認められる期間(特許期間)が設けられます。

しかしその特許期間を過ぎると、他の製薬会社も同じ成分を使った薬を製造・販売できるようになります。ここで生まれるのが、後発医薬品(ジェネリック医薬品)です。

「添加物が違うのだから、同じ効果が得られないのではないか。」

「ジェネリックの方が安いということは、品質が劣るのではないか。」

そう思う方もいるかもしれません。

ですが図のように、

ジェネリック医薬品も新薬と同じ有効成分同じ量含んでおり、効き目も安全性も同等なんです。

見た目の色や形、味などが添加物によって変わっていることもありますが、より安全に飲みやすく工夫された結果でもあります。

また、価格が安いからといってジェネリック医薬品の方が品質が劣るというようなことはありません。

はじめにもお伝えしたように新しいお薬を一から作り出すためには膨大な時間と費用が必要ですが、ジェネリック医薬品はその新薬の作り方を真似て基本的に同じように作れば良いので、コストが大幅に削減されるのです。つまり、新薬に相当量含まれる研究費がジェネリック医薬品にはないからこそ、新薬よりも低価格で手に入れることができるということになります。

さらに、医療技術の発達や高齢化によって今後も医療費の上昇が見込まれる中で国民保険を持続させていくためにも、コストの削減は必須になってきます。医療の質を変えずに効率化を図ろうとして行われている取り組みの一つが、このジェネリック医薬品の推進になります。これからもより良い医療を受けていただくためにも、皆さんにぜひご協力いただきたいと思います。

ジェネリック医薬品について、そして今月から始まった取り組みについて、理解を深めていただけたでしょうか?

専門的な詳しい情報は、厚生労働省のホームページからも閲覧できます。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000078998_3.pdf

こちらもぜひご覧ください。

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